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今、皇室に思うこと

皇位継承の安定化、コロナで遠のく? 元内閣官房副長官の古川貞二郎さん

高齢者センターを訪問し、利用者と懇談される天皇、皇后両陛下=東京都目黒区で2019年9月24日(代表撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大によって皇室の活動の制約が長引くにつれ、「天皇陛下は国民に向けたビデオメッセージを出さないのだろうか」「天皇、皇后両陛下はおねぎらいやお見舞いを」といった声も一部にあった。なぜそんな声が上がったのか、私には不思議に思えてならない。

 ビデオメッセージやお見舞いを求める人たちの頭の中には、国民に寄り添い、被災地訪問も重ねられた上皇、上皇后両陛下の平成の時代のご活動が強く焼きついているのではないだろうか。天皇陛下も平成に築かれた象徴天皇像を継承していく考えを示されている。安易な比較はすべきではない。

 代替わりから約1年5カ月、両陛下は本当によくやってこられた。上皇、上皇后両陛下から引き継いだ行事などでそろって地方訪問を重ね、2019年末には台風・大雨の被災者を見舞うために宮城県や福島県にも足を運び、高齢者施設や障害者施設などにも訪れられた。

 そうした姿から、新型コロナの感染拡大に直面する国民のことを気にかけ、…

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