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ファクトチェック

なぜファクトチェックは重要か 米「ポリティファクト」編集長、ポスト真実時代の覚悟

米大統領選に向けた最初のテレビ討論会に臨んだ共和党のドナルド・トランプ大統領(74)と民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)=9月29日(日本時間30日)、AP

 政治指導者が根拠の怪しい主張を繰り返し、陰謀論がオンラインではびこる。「事実」の輪郭がぶれ続ける「ポスト・トゥルース(真実後)」時代。社会的影響の大きい公人などの発言の真偽を検証して伝える「ファクトチェック」の必要性は高まる一方だ。それを2007年から続けるのが米国の老舗ファクトチェックサイト「ポリティファクト」だ。なぜ、ファクトチェックは必要なのか。それはどのように行われているのか。アンジー・ドロブニック・ホーラン編集長(47)に現状や見通しを聞いた。【和田浩明/統合デジタル取材センター】

有権者の投票判断を助ける

 9月29日に行われた1回目の米大統領候補テレビ討論会。投票日が11月3日に迫る中、米国の主要ファクトチェックサイトにとっても重要なイベントだった。米国の次期政治指導者の発言の信頼性を精査して投票の判断材料を有権者に提供し、自らの存在価値を改めて強調する機会だからだ。

 討論会は米東部時間午後9時のスタートだったが、ポリティファクト(https://www.politifact.com/)は同日中にA4判の紙にして約6ページの長文記事をサイトに掲載。約90分間の討論会で共和党候補のトランプ大統領の発言21本、民主党候補のバイデン前副大統領の発言8本を取り上げた。内容を「False(誤り)」「Misleading(誤解を招く)」「Need context(文脈が必要)」「Mostly true(おおむね事実)」などと判定した上で、簡潔に理由を説明。根拠になる情報へのリンクをつけたものもある。

 「07年以降のすべての大統領候補討論会を見てきたが、トランプ氏がバイデン氏や司会の発言を頻繁に遮り、バイデン氏もやり返したので、何を言っているのか分からない部分もあった。混沌(こんとん)として、今までに見たことがない衝撃的な討論会だった」とホーラン氏は振り返る。

 トランプ氏については「インターネットで見た偽情報や事実でないと分かるようなことでも言ってしまう…

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