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今、皇室に思うこと

象徴天皇制は国民から信頼され尊敬されてこそ存続 慶応大教授・片山杜秀さん

思想史家の片山杜秀・慶応義塾大教授

 平成の時代、上皇ご夫妻が実践した積極的に国民のもとへと向かわれるスタイルは、昭和天皇が1946年の「人間宣言」=ことば=以降、国民との信頼関係の上に成り立つ天皇のあり方を模索したことを引き継いだものだ。上皇さまが在位中、おことばや行動を通じて強調し続けたのが、戦争の反省や平和を守り続ける決意だった。昭和天皇の子であり、戦争の時代を経験した者の責務として、世代的な信念を基に戦没者の慰霊を積み重ねたのだと思う。こうした考えが国民に伝わっていたからこそ、退位の意向がにじむ2016年のビデオメッセージは、政治性を帯びる発言との指摘がある中でも、国民に受け入れられた。

 しかし、今の天皇陛下は戦後の高度経済成長の世代だ。国民にも戦争を経験した人が少なくなり、平和への祈りを積極的に訴えることも容易ではなくなった。どうすれば国民に共感される天皇の姿を示…

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