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九州豪雨で必要論再燃、熊本・川辺川ダム 水没予定の村、未来は

ダム計画中止を受けて水没予定地に村が建設した宿泊施設「渓流ヴィラITSUKI」(中央)=熊本県五木村で8月

 2009年に建設が中止になり、7月の九州豪雨を機に必要論が再燃している熊本県の川辺川ダム。計画通り建設されていれば、村の中心部の大半がダムの底に沈むはずだった五木村の水没予定地を、前村長の和田拓也さん(73)に案内してもらった。

 「5、4、3、2、1、キャー!」。若者たちが絶叫しながらバンジージャンプを楽しむ橋の下には、エメラルドグリーンの川辺川が静かに流れていた。「あそこは役場。あそこには傘屋。郵便局に駐在所に神社。私の家はあの辺りにありました」。橋の近くから水没予定地を見下ろしながら和田さんが指をさす。「子どもたちも多く、にぎやかでした」

 山々に囲まれた五木村で人々は古くから木炭作りや焼き畑農業などを営んで暮らしてきた。今回の豪雨でも氾濫した下流の球磨川の治水対策として1966年に巨大ダム計画が浮上すると、存亡の危機に立たされた村民は猛反発した。だが、再三球磨川の水害に苦しめられてきた下流域の強い要望の下、82年、苦渋の思いで受け入れに転じる。当時の村民の半数近い約490世帯が移転を余儀なくされた。

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