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鋳物工場に誇り再び 美術館のような新本社、自社商品で市場開拓

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真ちゅうの材料である銅と亜鉛を溶かし、無心にかき混ぜる広野孝文
真ちゅうの材料である銅と亜鉛を溶かし、無心にかき混ぜる広野孝文

 洗練された設計の建物に入ると、ショップにスズの食器や真ちゅうの花器が並ぶ。その向こうには、おしゃれなカフェが広がる。美術館のような施設だが、鋳物工場だ。創業100年を超える老舗の「能作」が3年前、富山県高岡市内で移転開業した本社である。

 鋳物は、原型を基に、砂を押し固めて型を作り、高温で溶かした金属を流し込む。冷えたら取り出し、磨いたり、着色したりして仕上げる。その工程のほとんどを、ここではガイド付きツアーで見学できる。現在はコロナ禍で休止中だが、昨年約12万人が訪れ、産業観光の名所になっている。

 「商品がどういう過程で作られるのか、知ってもらえるのは、すごくいいこと。やりがいがあります」。玉の汗をかきながら、金属を溶かして混ぜ合わせる作業などを担当する社員の広野孝文(27)が語る。

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