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7月の九州豪雨で被害を受けた熊本県八代市坂本町の「鶴之湯旅館」で、営業再開に向けた修復作業が一歩ずつ進んでいる。氾濫した球磨川沿いに建つ築66年の木造3階建て建物は1階が濁流にのまれたが、4代目の土山大典(だいすけ)さん(38)は「これからも川とともに、自然とともにある宿でありたい」と語る。
濁流は1階の壁を突き破り、屋内に流れ込んだ。土山さんは床板を全てはがし、高圧洗浄機で床下を洗う。「どれだけ取っても、また泥が出てくる」。豪雨から3カ月近くたったが、災害ボランティアの助けも借りて作業を続ける。
旅館は土山さんの曾祖父が1954年に開業。同じ頃に下流にできた荒瀬ダムのダム湖が旅館の目の前に広がり、部屋からは美しい景観を楽しめた。ダム湖には漕艇場が整備され、旅館は高校、大学の漕艇部の合宿で賑わった。土山さんが小学生の頃、春と夏の合宿シーズンは約80人が泊まり、食事時は、1階の大広間いっぱいに長机が並んだ。母が、地域の女性5、6人の手を借りて切り盛りしていた。
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