リニア遅れ「静岡のせい」誤解正す 静岡県、JR東海との対話状況を文書で公表

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今年1月、静岡県とJR東海の協議を前進させるために設置する国土交通省の有識者会議について記者会見する水嶋智鉄道局長(当時、中央)=東京都千代田区の国交省で、山田英之撮影
今年1月、静岡県とJR東海の協議を前進させるために設置する国土交通省の有識者会議について記者会見する水嶋智鉄道局長(当時、中央)=東京都千代田区の国交省で、山田英之撮影

 未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、静岡県はJR東海との対話の状況をまとめた文書を公表した。リニア工事について、複雑な地質の南アルプスで行われる国内で最も難度の高い工事と位置づけ、JR東海に対して「他の場所と同程度の環境影響評価では不十分だ」と主張。「リニアの駅が静岡県内にできないから県がごねている」「開業の遅れは静岡県のせい」などという誤解に基づく批判を正すため、県は県外への情報発信に力を入れる。【山田英之】

 県は文書で、南アルプスの地質構造や自然環境について、フィリピン海プレートの沈み込みで押され、年間で3~4ミリの速度で隆起▽人里から遠く離れ、固有種が多い▽標高差が大きく、植生も多様で他に例を見ない希少な生態系がある――と説明。リニア工事が南アルプスの自然環境や大井川流域の水利用にどの程度の影響を及ぼすのか不確実性とリスクが高いとみている。

 県民の水へのこだわりも記載した。大井…

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