曽我墓所遺跡で「珍発見」 水鳥模した水瓶出土 錫杖や土器も次々 新潟

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遺跡から出土した環状瓶。水鳥を模した足が付いている=新潟市江南区横越で、北村秀徳撮影
遺跡から出土した環状瓶。水鳥を模した足が付いている=新潟市江南区横越で、北村秀徳撮影

 新潟市江南区横越の「曽我墓所遺跡」の発掘調査で2020年度、水鳥を模した珍しい出土品が相次いで見つかった。6日には報道機関向けの現場公開があり、市の担当者は「謎に包まれた興味深い遺跡」と関心を高めている。

 遺跡は1985年、県の遺跡詳細分布調査で発見された。8世紀前半から9世紀中ごろまでの出土品が多く、県内でも数少ない奈良~平安時代の遺跡とされる。市は調整池の建設工事に伴い、2019年6月~20年11月末までの予定で発掘調査を進めており、遺跡約7700平方メートルのうち7割ほどが発掘を終えた。

 19年度の調査では、竪穴建物跡などの居住域の遺跡が見つかった。20年度調査でさらに西側を掘り進めたところ、水鳥を模した土器や錫杖(しゃくじょう)などが発掘された。いずれも祭事に使われたとみられる。

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