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#やまゆり園事件は終わったか~福祉を問う

植松聖死刑囚の死刑判決が確定した相模原障害者殺傷事件。日本の障害福祉政策の問題点と、解決の道筋を探ります。

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虐待通報の施設職員に文書「懲戒処分も」 神奈川県「極めて不適切」

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虐待通報をした職員に対して「懲戒処分の対象にもなりうる」とした理事長名の文書=2020年10月7日、上東麻子撮影
虐待通報をした職員に対して「懲戒処分の対象にもなりうる」とした理事長名の文書=2020年10月7日、上東麻子撮影

 神奈川県立障害者支援施設「愛名やまゆり園」(厚木市)で入所者に対する虐待の疑いがあると通報があり、県が立ち入り調査した問題で、施設を運営する社会福祉法人かながわ共同会が、通報した職員について「懲戒処分の対象にもなりうる」という文書を出し、処分を示唆していた。毎日新聞はこの文書を独自に入手した。障害者虐待防止法は、虐待が疑われる障害者を見つけた人に対して自治体への通報義務を定める一方、通報者の保護を規定している。県もこの文書について「極めて不適切」としてかながわ共同会に改善を求めている。【上東麻子/統合デジタル取材センター】

 かながわ共同会は、入所者19人が殺害された県立津久井やまゆり園も県の指定管理を受けて運営している。愛名やまゆり園(入所者約100人)では、居室の引き戸の取っ手がガムテープでふさがれ、中にいる利用者が自由に出入りできない状態が長期間続いているとの情報が8月末、県に寄せられた。障害者虐待防止法は「正当な理由なく障害者の身体を拘束すること」は身体的虐待にあたると定め、「自分の意思で開けることのできない居室等に隔離する」ことは、具体的な禁止行為として厚生労働省の指針で示されている。県は9月2日に施設への立ち入り調査に踏み切り、現在も調査を続けている。

 この文書は草光純二…

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