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#最後の1年

新型コロナに揺れる学生スポーツ界。最高学年の選手は無念や戸惑いを抱きながら「最後の1年」を過ごしています。

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「師弟」で追う同じ夢 バレー親子の絶妙な距離感

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父で監督の徳留清智さん(左奥)の見つめる先で、スパイクを打ち込む聖大(手前)=埼玉県毛呂山町の旧毛呂山高体育館で2020年8月31日、小林悠太撮影
父で監督の徳留清智さん(左奥)の見つめる先で、スパイクを打ち込む聖大(手前)=埼玉県毛呂山町の旧毛呂山高体育館で2020年8月31日、小林悠太撮影

 埼玉県坂戸市の高校教諭、徳留清智(とくとめ・きよとも)さん(54)一家は、新型コロナウイルスの影響を受けながらもバレーボール一色の生活を続ける。「ダイヤの原石」として将来を嘱望される中学3年の次男、巧大(こうた、15歳)の奮闘を以前紹介したが、今回は家庭では親子、コートでは師弟である父清智さんと長男聖大(せいた、18歳)が主人公だ。

 全国大会出場15回の強豪、埼玉県立坂戸西高男子バレー部で清智さんは監督、3年の聖大は攻守にわたって中心的存在。聖大は清智さんを家では「父さん」、校内では「監督」「徳留先生」と呼ぶ。絶妙な距離感を保ちつつ、2人は同じ夢を追う。

 清智さんは日本体育大でバレーに打ち込み、卒業後、保健体育科教員として同校に赴任。コーチを経て監督に就いた。異動で離れた8年間を除き、指導歴は延べ25年間になる。母美佐保(みさほ)さん(48)も東京学芸大の女子バレー部のエースとして全日本大学選手権で4強入りした実績を持ち、県西部地区を本拠とするクラブチーム「埼玉アザレア」で小学生を指導する。

 聖大は物心がつく前から親に連れられて体育館へ行き、自宅のテレビでバレーを観戦。小学2年の時、アザレアで競技を始めた。母に基本を教わり、坂戸市立桜中では日本協会の強化事業本部長などを歴任した外部指導者の萩原秀雄さん(76)に心身を鍛えられた。

 萩原さんは坂戸西高の前監督で、清智さんにとってもコーチ時代、指導のイロハを学んだ間柄だ。熱血指導で成長した聖大は桜中のエースとなり、2年連続で全国大会に出場。県内外の多くの強豪校から勧誘を受けるまでになった。

 一方、坂戸西高は有望選手を私立校に奪われ、2011年の全国高校総体(インターハイ)を最後に全国大会の舞台から遠ざかる。周囲は、聖大は父のいる坂戸西高に当然のように進学すると思っていたが、家族内の意見は違った。

 中学3年春の三者面談前、母から「小学生のクラブと高校の部活動は違う。親子で一緒はありえない。周囲との人間関係が難しくなる」と反対された。父は「監督としては来てほしいが、お前が好きなところに行けばいい」としか言わなかった。聖大も学業や将来のことも考え、全国大会の常連の名門私立大付属高に進もうと考えていた。

 しかし、萩原さんに相談すると即座に否定された。「将来につながるのは、つらい方の選択だ。坂戸西に行け。お…

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