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今年は、富士スバルラインが建設された1964年4月以来、56年ぶりに富士山は静かな夏を過ごしたと思う。コロナの感染防止対策による「閉山」が原因だ。例年は2カ月間に約25万人もの登山者が訪れ、にぎやかで活気ある時期となるが、一方で、環境被害や登山事故の多発化を含め、富士山も心休まらない日々が続く時期でもある。
本来の富士山は、昔から「霊山」として、多くの日本人から信仰され、登山者は、1合目から「古道」を徒歩で登った。ゴミを捨てたり、し尿を垂れ流したりして汚すことなど、神への冒とくとされ厳しく罰せられ、富士山が傷つかないように常に心配りがなされた。
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