カネミ油症52年 東海地方に被害者団体発足「声上げなければ忘れ去られる」

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カネミ油症被害者東海連絡会の設立を知らせるチラシを読み返す共同代表の男性=名古屋市内で2020年10月6日、兵藤公治撮影
カネミ油症被害者東海連絡会の設立を知らせるチラシを読み返す共同代表の男性=名古屋市内で2020年10月6日、兵藤公治撮影

 1968年に西日本一帯で確認された国内最大の食品公害「カネミ油症」の被害者団体が、名古屋市に設立された。被害者団体は九州や中国地方など全国に13あるが、東海地方での設立は初めて。被害発覚から10月で52年。共同代表を務める患者の男性調理師(61)=名古屋市=は「声を上げなければ、被害が忘れ去られてしまう」と思いを語る。

 男性は長崎県・五島列島にある福江島(五島市)で育った。家の食事でカネミ倉庫(北九州市)製の米ぬか油を口にしたのは9歳の時だ。間もなく顔や体に吹き出物が次々に出るなど体調に異変が生じた。男性の住んでいた玉之浦地区は被害が集中した地域で「(児童が)学校の運動場に並べられ、吹き出物がないか先生にチェックされた」と振り返る。

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