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中学硬式野球の主要リーグの一つ、ポニーリーグ(全国147チーム加盟)を運営する日本ポニーベースボール協会(事務局・東京都千代田区)が火災で野球用具を失った選手のため募金への協力を呼びかけたところ、全国から支援が届いた。困難な状況に負けずに野球を続けてほしいという願いが、一人の少年に未来への希望を与えた。
9月下旬に東京・大田スタジアムで開催されたポニーリーグの全日本選手権。もともとは夏場に予定されていたが新型コロナウイルスの影響で延期となった、3年生にとっては最後の公式戦だった。
用具すべて焼失 プレー続けるのは…
最終日の9月22日。試合の合間に、同協会の那須勇元・専務理事がマイクを握り、観客席に向かって少年への支援を呼びかけた。「大会前に、もらい火で自宅が全焼しました。野球を続けていくという強い気持ちがあるので、義援金を募らせていただき、グラブ、バット、スパイクを贈ろうと運動しています。『ポニーファミリー』の精神で、ご協力、ご支援をいただければありがたいです」
善意の対象となったのは、愛知稲沢ポニーの塩川大裕(だいゆ)選手(14)=3年。出場が決まっていた全日本選手権の約1カ月前、空き家からの延焼で自宅が全焼し、大事にしていた野球用具をすべて失った。
火災の翌日、両…
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