来年度の東京マラソンは秋、春開催 約5カ月間で2レース実施の事情とは

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通常開催だった2019年の東京マラソン。東京駅前のフィニッシュ地点は、多くのランナーであふれていた=東京都千代田区で2019年3月3日午後1時9分、宮武祐希撮影
通常開催だった2019年の東京マラソン。東京駅前のフィニッシュ地点は、多くのランナーであふれていた=東京都千代田区で2019年3月3日午後1時9分、宮武祐希撮影

 これまで2、3月に開催されてきた東京マラソンの2021年大会は初めて秋に延期された。22年大会は予定通りの3月開催を見込んでおり、約5カ月間に2度の大会を開くことになる。東京の観光名所を巡る人気レースの関係者が異例の決断をした背景とは。

コロナ影響 今春はトップ選手のみ

 東京マラソンは07年にスタートし、次回が15回目になる。浅草や銀座など東京の観光名所を走り、東京駅前にフィニッシュする市民ランナーにとって憧れのコース。毎年30万人を超える一般ランナーが応募して抽選倍率は10倍を超え、沿道では100万人規模が観戦する国内最大の市民マラソンだ。比較的起伏の少ないコースで好記録を期待できるため、トップ選手も顔をそろえる。18年には設楽悠太(Honda)が16年ぶりに日本記録を更新。さらに20年には大迫傑(ナイキ)が日本新記録(2時間5分29秒)を出した。

 事の発端は、今年3月1日に行われた20年大会だ。新型コロナウイルス感染が急速に拡大して開催可否の判断を迫られたが、東京オリンピック男子代表選考会を兼ねており中止にはできなかった。そこで、約3万8000人の一般ランナーの参加を中止し、200人程度のエリート選手のみに絞った。大会関係者は「エリートだけでの開催は苦渋の決断だった」と振り返る。

「市民ランナーに東京を走ってほしい」

 20年大会に出場できなかった一般ランナーの出走権は21年、22年の大会に繰り越しとなった。また、主催する…

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