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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相(当時)が任命しませんでした。異例の事態の背景や問題点を追います。

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「会員選挙制は違憲?」 尋ねられ法制局しどろもどろ 野党ヒアリング詳報(その2)

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国会内で開かれた日本学術会議の人事を巡る野党合同ヒアリング=2020年10月9日午前10時35分、竹内幹撮影
国会内で開かれた日本学術会議の人事を巡る野党合同ヒアリング=2020年10月9日午前10時35分、竹内幹撮影

 「日本学術会議」が推薦した新会員6人を菅義偉首相が任命しなかった問題で、野党合同ヒアリングが9日、国会内で開かれた。1983年以前、会員は首相の任命でなく選挙制だったことについて「それは違憲なのか」と問われ、内閣法制局の担当者が、しどろもどろになる場面もあった。詳報は以下の通り。【花澤葵】

 小沢隆一・東京慈恵会医科大教授(憲法学) 今回、任命を見送ったという行為は、この文書(内閣府が首相による会員任命に関する見解をまとめた2018年作成の内部文書)が根拠になるのかということについて。

 内閣府 総理の任命権に基づいて、日本学術会議法の規定に基づいて、任命をしたということであって、その詳細な理由については人事に関することなのでお答えを差し控えたい。

 田村智子氏(共産) 人事を通じて一定の監督権を行使することができると、こういう考え方がとれる根拠となる文書はあるのか。こういう議事録のように何か示された根拠はあるのか。人事を通じた監督権、学問の自由との関係。

 内閣…

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