戦国武将、武田信玄の生誕500年を来年に控え、山梨県甲府市で武田家に関連する企画展示や講演会などが相次いで企画されている。9日からは武田家ゆかりの寺院で指定文化財などの特別公開が始まった。同市は生誕500年に向けた機運を盛り上げ、観光客の増加につなげたい考えだ。【梅田啓祐】
9日から特別公開が始まったのは、南北朝時代の甲斐国守護、武田信武が創建し、信玄の子、勝頼の菩提(ぼだい)寺である甲府市和田町の法泉寺。経典を収める土蔵造りの「経蔵(きょうぞう)」や、内部に置かれている回転式本棚(輪蔵)などが見学できる。公開は10日までだが、台風で天候が悪化した場合、公開中止になるという。
また、武田家家臣だった桜井信忠が開いたとされる東禅寺(甲府市桜井町)は16、17の両日、県指定文化財「木造釈迦如来座像」を公開する。さらに信玄の実弟、信廉(のぶかど)(逍遥軒)が再興した逍遥院(同町)では30、31の両日、信廉の位牌(いはい)が開帳される。この位牌は高さ1メートル超の黒漆塗りで、多くの絵画を残した信廉自身が彫刻したとされ、市教委歴史文化財課の担当者は「大変貴重。武田家ゆかりの寺を…
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