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筑波大学長選で学内紛糾 選考規則巡り教職員有志が質問状

次期学長の選考が進む筑波大=茨城県つくば市天王台1の同大で、相良美成撮影

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 今月実施される筑波大の学長選で、学内が紛糾している。学長選考会議が学長の通算任期の上限を撤廃したり、教職員による「選挙」とも言える候補者への投票を選考要件から外したりしたことが原因で、教職員有志による「筑波大学の学長選考を考える会」が、「事前に教職員への説明がなかった」などとして選考会議に公開質問状を提出する事態となっている。

 提出は7日付。質問状によると、選考会議は4月、選考に関する学内規則の改正を教職員に通知。「大学の顔が短期間で変わることは望ましくない」などとして、最長6年間だった学長の通算任期の上限を撤廃し、同じ人物が制限なく学長を務められるよう規則を変更した。

 教職員による投票結果を選考に反映する「意見調査」についても選考会議は、改正国立大学法人法の施行通知で「学内の意見に偏る選考方法は、選考会議の主体的な選考の観点から適切と言えない」との考え方が示されたことを理由に、実施しないことにした。投票は教育研究評議会が「意見聴取」として実施するが、結果は選考の要件になっていない。

 同会は、2006年に規則改正を審議した際には、教員が質問書や要望書を提出する機会が設けられたが、今回はなかったことを指摘。「審議の公開性の見地から懸念を持っている」として、選考会議に対し、教職員による投票を廃止した根拠などを問う公開質問状を提出した。

 次期学長は、選考会議が20日に選出する予定。教職員に5日付で公示した候補者は、21年3月に任期満了を迎える永田恭介学長と生命環境系長の松本宏教授の2人。評議会が9月中旬までに実施した意見聴取では、対象の教職員5441人のうち1648人が投票し、得票数は松本氏が951票、永田氏が584票。規定に基づき、評議会は順位を付けずに2人とも候補者として選考会議に推薦した。

 現職の永田氏は前学長が脳梗塞(こうそく)の治療のために退任したことを受け、13年4月から任期を引き継ぐ形で学長を務めている。現在までに2回再任され、例外的に最長6年の任期を超えて任されている。

 同会は現職の在任中に選考規則が改正され、本人に適用されていることを問題視しており、学内の関係者は「不透明な任期延長で、民主的とは言えない。構成員となる教職員の意見を聴くべきだ」と批判している。

 同会は13日までの回答を求めている。これ以前にも教職員組合などが9月に2回、同じ内容の公開質問状を大学に提出したというが、同会は「選考会議に届けられていない」としている。

 筑波大は毎日新聞の取材に対し「選考は法に基づき、大学が定めたルール・プロセスで審議を続けている」と説明。同会の指摘については「次期学長予定者の決定後、記者会見する」とした。【鳥井真平】

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