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「ケチケチ作戦」どこへ?兵庫知事公用車をセンチュリーに格上げ 知事の考えは

井戸敏三・兵庫県知事が乗るものと同型の県議会議長用「センチュリー」=県議会関係者提供(画像の一部を加工しています)

 兵庫県は2019年、知事と議長の公用車をトヨタの高級車「レクサス」から、最高級車「センチュリー」に切り替えた。費用負担は年間で約1・5倍に増えた。高級車を1000万円超で取得していた他県と違ってリース契約のため、単年度の公費負担は少ないものの、支払総額は購入費用とあまり変わらない。1995年の阪神大震災関連の借金が3000億円以上残り、コロナ禍による税収減から経費削減のための「ケチケチ作戦」を公言していた井戸敏三知事だが、どう考えているのか、取材した。【藤顕一郎】

 毎日新聞の全国調査では97年から20年にかけ、山口、埼玉、徳島など9県がセンチュリーを、大分、岩手、岐阜の3県がレクサスやトヨタ「ヴェルファイア」を公用車として取得し、1000万円超の費用がかかっていたことが判明した。

 今年7月に2000万円を超えるセンチュリーの現行モデルを「貴賓車」兼県議会議長車として購入した山口県に対し、兵庫県は7年間のリース契約で使っている。議長車と同時契約のため、2台で年計597万6000円。19年8月以前の7年間は、高級車の「レクサス」で年計404万2000円だったため、かかる費用は1・47倍増えた計算になる。

 なぜ、高級車から最高級車に切り替えたのか。10月7日の県議会決算特別委員会で向山好一県議(ひょうご県民連合)が質問すると、県管財課の大西淳司課長は「安全性や快適性、品格などの観点から総合的に判断した。県民の代表である知事と議長の職責に鑑みて妥当だと考えている」と答弁した。レクサスでの契約前まで20年以上、センチュリーだったとし「13年の更新時には、環境性能のあるセンチュリーがなかったため、レクサスを選んだ」と説明した。

 7年間のリース契約で支払う総額は2091万6000円にも及び、車体の本体価格とほぼ同じだ。なぜ購入せずにリースするのか聞くと、大西課長は「購入だと単年度の支出が増える」と答えた。だが、リースでも車体の傷の修理代や法定点検は購入の場合と同様に負担がかかり、センチュリー2台で、すでに約11万円支払っている。

 最高級車と高級車の違いはどこにあるのか。公式ホームページを基に比較してみた。燃費や快適性につながる車内スペースの広さを表す数字は、ほぼ同じだった。

 そこで、普段…

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