初の被告人質問は「異例の展開」に 座間9人殺害事件 10月7日公判詳報2
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神奈川県座間市のアパートで2017年に9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交等殺人罪などに問われた白石隆浩被告の裁判員裁判は10月7日午後、東京地裁立川支部で初の被告人質問があった。被告の語った言葉とは。
弁護人の質問に答えず
<午後1時、東京地裁立川支部101号法廷>
白石被告は4人の刑務官に囲まれ、証言台の前に座った。淡い緑色の作業服のような服を着て、白いマスクを着用している。
まず、弁護人の男性が質問に立った。
弁護人「一連の事件が発覚して3年がたちます。(被告は)弁護人に『早く裁判を進めてほしい』と言ってきた。覚えていますか」
被告「……(無言)」
弁護人「今の心境はどうでしょう」
被告「……(無言)」
たまりかねて矢野直邦裁判長が声を掛けた。
裁判長「聞こえていますか」
被告「はい、聞こえているのですが」
白石被告は首を少し右に傾けて話した。弁護人が質問を続けた。
弁護人「弁護人の質問には答えませんか」
被告「はい。はい、答えるつもりはありません」
弁護側の質問は約7分間で終わり、休廷になった。被告が起訴内容を認める一方、弁…
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