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不器用パパのスイス育休日記

妻が2歳の息子を連れて仕事でスイスに赴任。35歳記者も育休を取って旅立ちました。不器用な新米パパのドタバタ劇。

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不器用パパのスイス育休日記

物価が高すぎて 「おいしい」と言ってもらいたい

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保育園近くのスーパーの商品表示。ほとんどがフランス語だ=スイス・ランシー市で2020年8月3日午前8時35分、平塚雄太撮影
保育園近くのスーパーの商品表示。ほとんどがフランス語だ=スイス・ランシー市で2020年8月3日午前8時35分、平塚雄太撮影

平塚雄太/西部報道部記者

 仙台市出身の35歳。外国語に堪能で同い年の妻は2歳の息子を連れて仕事でスイスに赴任。一人、日本に残された。ならばパパは育休で行きます!料理の盛り付けはぐちゃぐちゃ。掃除や洗濯も得意ではない。物価高のスイスで慣れない主夫業をこなせるか。新型コロナウイルスにも翻弄(ほんろう)される不器用な新米パパの異国でのドタバタ劇を随時更新します。

ビッグマック1個が754円

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う10日間の自主隔離期間を終え、8月に入ってついにスイスでの「主夫業」がスタートした。最初は風呂掃除をしたり、壊れたカーテンの留め具を直したりと、妻に頼まれた仕事をこなしつつ、次第に1歳の息子の保育園の送迎や料理、掃除、洗濯と少しずつ家事を増やしていった。

 スイスは物価が高いことで有名だ。分かりやすいのが「マクドナルド」のビッグマック1個がいくらで売られているのかの比較だ。日本では1個390円だったビッグマックがスイスでは約1・9倍の754円(6・5スイス・フラン ※1スイス・フラン=約116円)で販売されていた。英国の経済誌「エコノミスト」による「ビッグマック指数」では調査対象の56カ国中堂々の1位だ。だが、マクドナルドはそれでもまだいい方だ。スイスでは外食でちゃんとしたものを食べようと思うと、ドリンクを頼まなくても昼食で1人3000円以上は支払う覚悟が必要になる。ああ、日本の牛丼チェーンや福岡のとんこつラーメン屋が懐かしい。

 スイスの物価が高い理由として、大手旅行会社のホームページには、山に囲まれた国土で永世中立国であるため自国の軍事、農業や環境保護にお金をかけていることなどが理由に挙げられている。人件費が高いのは確かなようで、外食もそうだが基本的に人の手がかかると高額になる。

 スーパーマーケットで売られている食品は軽減税率もあり、日本と変わらないか、安いものもある。レタス1玉が1・5スイス・フラン(約174円)、食パンも安いものは1斤1・1スイス・フラン(約127円)。これが出来合いの商…

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