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(神戸市垂水区)
東京電力福島第1原発事故当時、福島県や隣県に住んでいた約3600人が国と東電に損害賠償などを求めた集団訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は1審・福島地裁判決に続いて国と東電の責任を認めた。同種訴訟で高裁が国の責任を認めたのは初めてであり、1審より賠償額を増やし賠償区域の範囲も広げた。他の訴訟に与える影響は大きいだろう。
私は国に責任があるのは当然だと思っている。国策として原発事業を進めてきたのである。そして福島原発については、敷地を超える津波が来れば重大事故を起こす危険性を認識していながら対策を指示しなかった。「安全神話」で国民をだましてきたのだ。そんな状況で、チェルノブイリ原発事故(1986年)と並ぶ最悪の「レベル7」と評価された大事故を起こした責任は免れない。
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