希望新聞

東日本大震災10年へ 東京・月島 カフェ「RAINBOW」 被災地とつなぐ一杯

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東日本大震災で被災した遠藤伸一さんが製作したカウンターやテーブル。遠藤さん作の丸い時計も店内で静かに時を刻む=2020年9月、店主の星野真弓さん提供
東日本大震災で被災した遠藤伸一さんが製作したカウンターやテーブル。遠藤さん作の丸い時計も店内で静かに時を刻む=2020年9月、店主の星野真弓さん提供

石巻の2人が協力、コロナ経て1周年

 東日本大震災からの復興を願い、東京都中央区月島にオープンしたカフェ「RAINBOW」が今年10月、開店1周年を迎えた。経営するのは宮城県石巻市などで被災者と交流を続ける刺しゅう作家、星野真弓さん(48)。店名には「東北と東京を結ぶ虹の懸け橋に」との願いを込めた。被災地で知り合った仲間の手助けもあって開業し、新型コロナウイルス禍で苦境に直面しながらも、石巻の香り漂う一杯を届けている。

 広さ17平方メートル、5~7席ほどの店内には、被災地との縁がたくさん詰まっている。カウンターは、震災で被災した石巻市の木工作家、遠藤伸一さん(51)の手によるもの。「真っすぐ伸びる線のように、この場所で人の縁がつながるように」との思いから、天板中央部に震災がれきの木材を直線状に埋め込んだ。

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