連載

見上げてごらん

科学や医療を巡るあらゆる出来事を永山悦子・医療プレミア編集長兼論説室が読み解きます。

連載一覧

見上げてごらん

研究のハッピーエンド=永山悦子

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
がん光免疫療法の薬などが承認されたことを受けて記者会見した楽天メディカルの三木谷浩史会長(中央)と、この治療法を開発した小林久隆・米国立衛生研究所主任研究員(右)ら=東京都千代田区で2020年9月29日、永山悦子撮影
がん光免疫療法の薬などが承認されたことを受けて記者会見した楽天メディカルの三木谷浩史会長(中央)と、この治療法を開発した小林久隆・米国立衛生研究所主任研究員(右)ら=東京都千代田区で2020年9月29日、永山悦子撮影

 がんなど治療が難しい病気の治療の基礎研究について取材するとき、研究者に「何年くらいで臨床応用できそうですか」とたずねることが多い。患者にとって一番の関心事だからだ。基礎研究とは、マウスなど動物実験での成果。臨床応用とは、実際に人を治療すること。動物でうまくいっても、人でうまくいくとは限らない。うまくいかない方が多いともいえる。

 9年前、新しい方法のがん治療の基礎研究を取材した。がん細胞の表面にくっつく薬をマウスに注射してレーザー光を当てると、化学反応によってがん細胞だけが壊れるという研究。「光免疫療法」と名付けられていた。

この記事は有料記事です。

残り675文字(全文940文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

注目の特集