車なしで自宅から11キロ先…加速する「投票所の削減」 有権者の権利守れるか

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湯沢市の皆瀬地区では投票所が8カ所から1カ所に。市は皆瀬体育館を投票所として想定している=秋田県湯沢市の皆瀬体育館で2020年10月1日、小鍜冶孝志撮影
湯沢市の皆瀬地区では投票所が8カ所から1カ所に。市は皆瀬体育館を投票所として想定している=秋田県湯沢市の皆瀬体育館で2020年10月1日、小鍜冶孝志撮影

 投票所まで自宅から約11キロ――。人口減などを理由に投票所を削減する動きが全国的に加速している。総務省によると、参院選では、最多だった2001年の5万3439カ所から減り続け、19年には4万7044カ所まで減少。直近では、地元出身の菅義偉首相の誕生で祝賀ムードに沸いた秋田県湯沢市が投票所を削減する方針を固めた。投票所が遠いほど投票参加率が低下するという調査結果があるが、湯沢市の場合では投票所が自宅から約11キロ離れた場所に変更される有権者もいる。その心境を聞いてみると……。【小鍜冶孝志】

 「国民の権利、義務と思って投票してきたけど、ここまで遠いとね……」。湯沢市は12月以降の選挙について、投票所を従来の61カ所から半分以下の28カ所に減らす方針だ。佐藤勲雄さん(77)が住む市内の皆瀬地区では、8カ所あった投票所が「皆瀬体育館」1カ所に減る。皆瀬体育館は佐藤さんの家から約11キロ離れた場所。これまでの投票所より8キロ以上も遠くなる。

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