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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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沿岸南行記

岩手県久慈・2011年3月25日 三陸鉄道の社員一丸

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三陸鉄道北リアス線の始発・久慈駅で出発を待つ「復興支援列車」=岩手県久慈市で2011年3月25日午前7時57分、工藤哲撮影
三陸鉄道北リアス線の始発・久慈駅で出発を待つ「復興支援列車」=岩手県久慈市で2011年3月25日午前7時57分、工藤哲撮影

 無料のワンマン列車なんて初めてだ。岩手県沿岸を縦断する第三セクター・三陸鉄道北リアス線の「復興支援列車」。起点の久慈駅(岩手県久慈市)から乗った朝8時の始発は乗客約20人。お年寄りの長靴が目立つ。がれきでけがをしないためだ。被災した親類宅を訪ねて東京から来たという人もいた。

 新聞記者の初任地は「第二の故郷」。04年春まで5年間勤務した岩手県が東日本大震災で被災し「故郷」や出会った人たちが気がかりだった。晴れ。気温9度、吐く息が白い。

 三陸鉄道も多くの社員が被災、津波に流された橋もある。「発生時は運行中の本数が少なく、車両はすべて無事。不幸中の幸い」と金野淳一運行本部長(50)。16日には久慈から3駅の区間を再開した。病院通い、通勤通学、買い物。地域の「足」は休めない。毎年の赤字を押して無料で走る。燃料の軽油不足で時速25キロに落とし1日3往復がやっと。ヘッドマークに手作りの紙が張り付けられていた。「がんばろう! さんりく」。…

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