特集

東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

特集一覧

沿岸南行記

岩手県普代・2011年3月27日 津波怖いが、漁は続ける

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
1階が被災した番屋の前に立つ熊谷実さん=岩手県普代村の太田名部漁港で2011年3月27日午前9時10分、工藤撮影
1階が被災した番屋の前に立つ熊谷実さん=岩手県普代村の太田名部漁港で2011年3月27日午前9時10分、工藤撮影

 青空の下で、岩手県普代村の太田名部(おおたなべ)漁港は静かだった。出入りする大小約400隻の漁船のうち残ったのは数十隻、と地元の人々は言う。帰港した漁師が集う2階建ての「番屋」は辛うじて原形をとどめていた。11年前、熊谷(くまがい)実さん(64)らサケ漁師に取材後、豊漁の祝いの席に加えてもらった場所だ。

 熊谷さんは自宅から高台に逃げ難を免れた。夢に出てくるほど津波は怖いが、漁は続ける。「漁師が最初にやらねえば、加工も仲買人も商売になんないしな」。仲間や家族をまず案じる人だ。福島の原発に近い茨城県に住む三男一家も気遣う。

この記事は有料記事です。

残り267文字(全文530文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集