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エンタメノート

昭和歌謡全盛時代の立役者、筒美京平さんをしのぶ 太田裕美さん「涙が止まらない…」

歌手の太田裕美さん=山本夏美代撮影

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 作曲家、筒美京平さんの訃報が飛び込んできたうちの職場では、その名を知らない若い世代が、けっこういたそうだ。でも、それは無理もない。

 同じく昭和の歌謡界を代表する作詞家、阿久悠さんは、伝説のスカウト番組「スター誕生」の企画に携わり、テレビなどマスコミにもよく登場していた。一方、筒美さんは、メディアに登場する機会がめったになかった。

 でも、筒美さんの名を知らなくても、その曲を知らない人は、あの時代を生きた人なら、まずいないだろう。1970年代から80年代にかけての活躍ぶりは特に顕著で、同じ月に複数のヒット曲を生み出すこともよくあった。

 「ザ・ベストテン」(78~89年)に代表されるように、あの時代は、自分がファンであるかどうかにかかわらず、今週はどんな曲が発売され、順位はどうなのかに注目した。歌謡曲、言い換えれば昭和歌謡の全盛時代を支えた代表的存在が筒美さん。

 高橋圭三さんが司会を務め、大みそかに誰が大賞を取るのか、歌手も、テレビの前の視聴者も、ともにドキドキしていた頃の「日本レコード大賞」では、尾崎紀世彦「また逢う日まで」(71年)、ジュディ・オング「魅せられて」(79年)と大賞を2度獲得するなど、70~80年代は毎年のように作品が何らかの賞を受賞していた。

 最初にランキング1位を獲得した、いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」(68年)など「大人の歌」から、南沙織「17才」(71年)の頃からはアイドルの作品も手がけ、その勢いは昭和の終わりまでとどまることがなかった。

 昭和が終わると合わせるかのように、「ザ・ベストテン」も終了し、歌謡曲から「J-POP」の名称が使われるように。筒美さんの勢いもシフトダウンしたが、活動は晩年まで続いた。

 山口百恵、中森明菜との作品が一作もないというのが、今となってはちょっと惜しい。関係者が合わないと判断したからなのだろうが、1曲ぐらい聴いてみたかった気もする。

 「歌は世につれ世は歌につれ」は玉置宏さんのおなじみのフレーズだが、あの曲の頃は何が起きていて、自分は何をしていたのか、音楽で時代を振り返るとすれば、筒美さんの曲は欠かせない。最近はアマゾンミュージックなどの音楽配信サービス「サブスク(サブスクリプション)」が充実しているので、筒美さんの作品を高音質で再生し、「あなたのあの時代」を振り返るのもいいだろう。

 歌手の太田裕美さんはツイッターで「哀しくて哀しくて… 涙が止まらない…」と気持ちをつぶやいた。「木綿のハンカチーフ」「雨だれ」「しあわせ未満」……。松本隆さんとの名作を今夜は。【油井雅和】

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