川辺川ダム防災効果「算出根拠示せ」 国・県の検証委に熊本の市民団体が質問状

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
球磨川豪雨検証委員会への公開質問状を熊本県側に提出する、子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会の中島康代表(左)=熊本県庁で2020年10月12日午後2時32分、山本泰久撮影
球磨川豪雨検証委員会への公開質問状を熊本県側に提出する、子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会の中島康代表(左)=熊本県庁で2020年10月12日午後2時32分、山本泰久撮影

 熊本県で予定されていた川辺川ダムが建設されていれば、7月の豪雨の浸水被害を軽減できたとする国や県の球磨川豪雨検証委員会の推計に対し、県内の3市民団体は12日、ダムの効果の算出根拠明示などを求める16項目の公開質問状を提出した。

 3市民団体は、清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会(岐部明広・共同代表)、子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会(中島康代表)、美しい球磨川を守る市民の会(出水晃代表)。

 6日の検証委で国土交通省は川辺川ダムが建設されていた場合、氾濫自体は防げなかったが、熊本・人吉地区の浸水面積を約6割減少させられたとする推計を示した。市民団体は質問状で「どのような数値や手法をもとに導き出されたのか明らかにされないまま」として、効果の算出根拠を明らかにするよう求めた。

この記事は有料記事です。

残り313文字(全文665文字)

あわせて読みたい

ニュース特集