- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

神戸元町商店街(神戸市中央区)と周辺に古書店が増えている。元町通3~4丁目ではこの1年半あまりで移転を含め6店がオープン。若い店主や、従来の「古本屋」のイメージを覆すおしゃれな店も登場している。ときは灯火親しむ、読書の秋。元町古本事情をのぞいた。【木田智佳子】
「数えてみたら、元町かいわいに古本屋は15店あります」。そう教えてくれたのは、10月初旬に元町通4丁目に新装開店した「サンコウ書店」の西川和秀さん(60)。脱サラしてJR高架下のモトコーで古書店を始めたのは1996年。耐震工事が続き先が見通せなくなったため、移転を決めた。越してきた先は歩いて数分の「慣れ親しんだ元町」の一角。「家賃もそれほど高くないし、頑張りさえあれば人を呼べる場所やないかな」
同じブロックでは9月初め、田辺栞(しおり)さん(24)が「本の栞」を開店。大学時代、絶版本などを求めて古書店へ行き始めたという。「会社勤めより向いてそう」と店主を目指し、古書店でのアルバイトで資金をためた。周りに個人商店や住宅も多いこの地域は「ふらっと入ってこられる方もいて、顔なじみのお客さんもできた」と話す。店内は壁面のみに本棚を置きすっきりした配置。「古本屋巡りをしている」という女子大学生が…
この記事は有料記事です。
残り669文字(全文1199文字)