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大和森林物語

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/69 建築から見える森の姿/2 自然木を柱にした蔵王堂 /奈良

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 堂内に立ち並ぶ巨木の柱は一種異様なたたずまいだ。

 太さもまちまちならコブがあるもの、割れ目があるもの、微妙に曲がっているもの。表面の色や木目もそれぞれ違う。自然木をそのまま使った柱なのだ。それらが本尊の蔵王権現の憤怒の相と相まって不思議な迫力を感じさせる。

 金峯山(きんぷせん)寺の蔵王堂は、木造の仏堂としては東大寺の大仏殿に次ぐ大きさを誇る。高さ34メートル、奥行、幅ともに36メートルだが、68の柱がある。そのほとんどに自然木の幹をそのまま柱に使っているのだ。

「金峯山寺は1300年以上前の役行者(えんのぎょうじゃ)の創建と伝わりますが、蔵王堂は幾度も焼けて建て直されました。現在の堂は7度目とされ1592年に建造されました。おそらく豊臣秀吉の寄進と思われます。そして3年後に大花見が催されました」(同寺の田中岳良渉外室長)

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