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箱根駅伝予選は通過点 最多Vの中央大が描く「100年目の逆襲」

新型コロナウイルスの影響で合宿をできず、猛暑の中で走り込みをする中央大の選手たち=中央大グラウンドで2020年8月、中央大提供

 箱根駅伝で最多14回の総合優勝を誇る中央大が、久しぶりに上位を狙える戦力を整えてきた。創部100年の節目となるシーズンは、20年ぶりの総合3位以内が目標だ。10月17日に予選会に臨む名門はどのようにして、どん底からはい上がったのか。伝統を取り戻そうと模索した日々を追った。

 2016年3月末、監督に就任したOBの藤原正和氏(39)は東京都日野市内の陸上部の寮を訪れた際、ショックを受けた。玄関や共用スペースが整頓されておらず、部員は用具がどこにあるかも把握していない。クロスカントリーコースの芝は伸び放題。全体に緊張感がなく、朝のトレーニングを寝ぼけながら行う選手もいた。箱根駅伝で優勝を争っていた自身の在学中では考えられないことばかり。16年の箱根駅伝は総合15位。3年連続で15位以下と低迷が続いていた。「同好会以下。結果が出なくてもヘラヘラして言い訳する。本気で箱根で活躍したいという意識が全くなかった」とあきれ果てたという。

 16年秋の箱根駅伝予選会は、予選通過ラインの10位に一歩届かず11位だった。伝統校の連続出場は87回でストップした。それでも、藤原監督の本音は「この状態でよく11位まで持ってこられた」。チームの再建には時間がかかることを覚悟した1年目だった。

 白地に赤の「C」マークが特徴的な中大の黄金時代は、戦後から1960年代前半だ。特に第35回大会(59年)から第40回大会(64年)には総合6連覇を達成。96回の歴史を重ねてきた箱根駅伝で、唯一の偉業である。しかし、最後に総合優勝したのは第72回大会(96年)。藤原監督が在学していた00年代前半はトップ争いに加わっていたが、2年生だった第77回大会(01年)で3位に入って以降は、トップ3から遠ざかっている。

 低迷の一因は指導体制にあった。箱根駅伝の注目度が増すにつれ、他校は陸上部の強化に力を注いだが、中大は専任の指導者が不在…

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小林悠太

毎日新聞東京本社運動部。1983年、埼玉県生まれ。2006年入社。甲府支局、西部運動課を経て、16年から東京本社運動部。リオデジャネイロ五輪を現地取材した。バドミントン、陸上、バレーボールなどを担当。学生時代、184センチの身長を生かそうとバレーに熱中。幼稚園児の長男、次男とバレーのパスをするのが目下の夢。

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