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台風19号1年 「自然災害伝承碑」8基公開 国交省などが地図上に 過去から学び防災力向上を /茨城

1938年の那珂川氾濫を受け、「天災は逃れられないが、人の力が及ぶ範囲は努力しなければならない」と伝える水戸市上河内町に設置された石碑=国土地理院ホームページより

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 県内に大きな被害を出した2019年秋の台風19号の上陸から12日で1年を迎えたのに合わせ、国土交通省関東地方整備局などが、久慈川と那珂川流域の水戸など4市町に建てられてきた「自然災害伝承碑」8基を地図上に公開した。国土地理院の地図に掲載され、過去の水害を後世に伝えることで地域防災力の向上を図るという。【鳥井真平】

 伝承碑は過去の自然災害の記録を石碑や供養塔に刻んだもの。地理院は19年3月、全国で自然災害による被害が相次いだことを受け、伝承碑の地図記号を制定。過去から学び、将来の被害を軽減するためインターネットなどの地図で碑の場所や刻まれた内容を公開している。

 台風19号を巡っては、川の流域自治体などが連携して治水対策を行う「久慈川・那珂川緊急治水対策プロジェクト」を推進しており、伝承碑公開もプロジェクトの一環という。台風19号で浸水被害が多かった水戸市と大子町で3基ずつ、常陸大宮市と常陸太田市で1基ずつが地理院の地図で公開された。

 水戸市上河内町にある伝承碑は「洪水記念」と刻まれ、那珂川が氾濫した昭和13(1938)年洪水について、「3カ月に3回洪水が発生し、流域各地が泥海となった」「天災は逃れられないが、人の力が及ぶ範囲は努力しなければならない」などと伝えている。

1890年に久慈川で大洪水があったことを伝える茨城県大子町袋田の石碑=国土地理院ホームページより

 大子町袋田の伝承碑は、「可恐(おそるべし)」と刻まれている。明治23(1890)年に久慈川が大洪水となり、水位が平時より約6メートル増水。旧大子村で4人が死亡し、田畑は約3ヘクタール流されたことを伝えるものだ。19年の台風19号でも石碑の周辺が浸水しており、同整備局などは「繰り返される自然災害の恐ろしさを伝えている」としている。

 地図で公開されている県内の伝承碑は、今回の8基を含めて計18基。プロジェクトに参加する地理院は「伝承碑は当時の被災状況を伝え、被災場所に建てられていることが多い。地図を通して伝えることは、地域住民の防災意識向上に役立つ」と期待している。

 公開された伝承碑は、地理院のホームページで確認できる。

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