メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

論点

予算執行を考える

 借金頼みが続く日本の財政。「官」から「民」への流れの下で、「民が担う公共」の領域が増える中、新型コロナウイルス対策の補正予算に計上された持続化給付金事業では一般社団法人を経由した民間委託の不透明な実態が判明した。財政民主主義は機能しているのか。日本の予算執行の問題を考える。

 経済産業省は持続化給付金事業の事務を一般社団法人「サービスデザイン推進協議会」に委託したが、大半は協議会から電通やその子会社などに再委託された。電通に事業委託すること自体を否定はしない。ただ、公共工事のように予算を細分化して次々に委託先に落としていく構造は税金の効率的な使い方という点で問題だ。

 そもそもなぜ、社団法人を経由するのか。政府は巨額の預かり金がバランスシート(貸借対照表)に計上されることで「投資家には異様な姿に映る」と正当性を主張するが、何が悪いのか。預かり金の計上で一時的に収支の均衡が崩れることを株主に説明したり、その部分だけ区分会計したりすれば良いだけだ。実際、電通は社団法人を経由せずに事業を受注してきた実績がある。「中抜き法人」の経由という批判を覆す納得のいく説明を政府…

この記事は有料記事です。

残り3997文字(全文4483文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 俳優・伊藤健太郎容疑者を釈放 任意で捜査へ

  2. トルコ沖でM7・0の地震 4人死亡

  3. 逃走警察犬クレバを「叱らないで」 心配する声70件に兵庫県警「安心して」

  4. 大阪市4分割コスト試算「捏造」 市財政局 2日で一変、謝罪 市長面談後

  5. 22歳孫の祖母介護殺人「これはあなた自身の問題」 江川紹子さんの読み解き方

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです