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クルーズ船集団感染の教訓 変化に敏感「現場力」生かせ=滝野隆浩(専門編集委員)

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船内活動の準備をするDMAT事務局員ら=厚生労働省DMAT事務局提供
船内活動の準備をするDMAT事務局員ら=厚生労働省DMAT事務局提供

 連載「ドキュメント ダイヤモンド・プリンセス号の実相」(9月1~19日掲載)では、国内初の大規模検疫・感染症対処について詳報した。横浜港に停泊中の3711人が乗ったクルーズ船における救護活動。このとき患者搬送が頓挫すれば、神奈川県全体の医療体制が一気に崩壊する恐れがあったことを、私は取材で初めて知った。最悪の事態はすんでのところで回避されたが、連載に登場した4人のリーダーの「現場力」について考えてみたい。そこで起きていることの意味を瞬時に判断し、時々刻々の変容を察知する能力の大事さ。そのことに気づかされた。

 2月3日に横浜港に入港したクルーズ船内では連日50人を超える乗客らが発熱を訴え、日ごとに判明する新規陽性患者は17日には99人になった。活動の中心となったのはDMAT(災害派遣医療チーム)。大災害の現場で優先順位を決め患者を搬送する訓練を積んだ医者らのチーム。彼らがいなかったら、この難事には対処できなかった。

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