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24時間の介助が必要な重い障害のある20代の2人が、福岡市早良区の一軒家で、親元を離れて共同生活を送っている。昨年10月のスタートから丸1年。取り組みはなぜ始まり、2人の暮らしにはどんな変化があったのか。家を訪ねた。【青木絵美】
住宅街の一角にある木造平屋の一軒家が「Shared Home はたけのいえ」だ。9月上旬の午後、部屋に上がると、神経性の難病や脳性まひで重い障害がある水野ひかりさん(26)と倉光陽大(たかひろ)さん(24)が、訪問看護事業所の理学療法士らのもと、筋肉の緊張を和らげるリハビリを受けていた。
2人は市内の特別支援学校に通っていたころから親子ぐるみで交流。定期的にたんを吸引する医療的ケア、けいれんや発作への対応が不可欠で発話による意思確認はできない。在宅の障害福祉サービスや医療保険を使い、毎日朝夕に来る看護師やヘルパーの支援を受け、昼間はそれぞれ通所先に出かける。2人とも自分の部屋がある。現在は人手がない夜間帯をひかりさんの父英尚さん(52)と母睦さん(53)が泊まり込んでケア。食費込…
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