コロナ逆風の航空会社 遊覧飛行で“風に乗れ” 「空飛ぶ学び舎」に同乗してみた

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客室乗務員の隣で機内アナウンスに挑戦する大学生(右)=ジェットスター・ジャパンの機内で2020年9月30日午後0時10分、中村宰和撮影
客室乗務員の隣で機内アナウンスに挑戦する大学生(右)=ジェットスター・ジャパンの機内で2020年9月30日午後0時10分、中村宰和撮影

 新型コロナウイルスの影響で旅客が激減する中、航空各社が企画した遊覧飛行が人気を呼んでいる。富士山上空を飛ぶコースや、ウミガメ塗装の大型機使用、星空フライトなど趣向はさまざま。海外には行けないが、空の旅を楽しみたい旅客の心を捉え、競争倍率150倍や販売開始3分で完売するものもある。記者は修学旅行にも活用できるというツアーに同乗した。

新しい学びの場に

 成田空港を離陸した機体が上昇すると、案内役として客室最前列に座る現役機長の西崎圭さん(49)が「遠くに富士山が見えます」と機内アナウンスを入れた。栃木など4県にまたがる渡良瀬遊水地の上空を飛び、「ハート形で恋人の聖地と言われ、見えると幸せになれる」と紹介した。

 航空機チャーター専門会社「JMRS」(東京都新宿区)が9月30日に実施した遊覧飛行「航空教育プログラム」。ジェットスター・ジャパンの機体を貸し切りにし、中学校や高校の教諭、旅行会社の社員、大学生ら約70人が搭乗した。JMRSの中鉢真輔社長は「本物の体験の機会を設け、今までは移動手段だった航空機を新しい生活様式の中で学びの場にしたい」と語る。

客室乗務員のアナウンスを体験

 機体は諏訪湖や南アルプス、御嶽山、伊豆大島、銚子沖などの上空を回った。西崎さんは窓からの眺めを紹介し、「今、エンジンの音が大きくなったのは機体が上昇しているため」「高い高度を飛べば空気が薄くて抵抗は小さく、消費する燃料は少ない」と解説。旅客から今回の遊覧飛行の燃料の消費量を問われ、3・3トンと答えた。

 飛行中、乗客…

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