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2020ヒバクシャ

 太平洋戦争末期の1945年8月6日と9日、米軍による核攻撃は広島と長崎を焼き尽くした。それから75年。核なき世界の実現はいつになるのか。記録報道「2020ヒバクシャ」は、被爆者の苦難に満ちた人生と、命をかけて訴えてきた反核のメッセージを伝えます。

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2020ヒバクシャ

近藤紘子さん 父「タニモト牧師」の背中追い 核なき世界への希望、若者に託す

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 核兵器廃絶への合言葉「ノーモア・ヒロシマ」は「広島の悲劇を世界のどの国にも再現させたくない」という日本人牧師の言葉から生まれ、世界に広まったと言われる。記録報道「2020ヒバクシャ」の8回目は、被爆者救済と平和運動に半生をささげたこの牧師を父に持ち、葛藤を乗り越えて国内外で核廃絶を訴え続ける娘の歩みをたどる。

 生後8カ月の時に広島で被爆した近藤紘子(こうこ)さん(75)は「キヨシ・タニモト」の娘として、海外での方が有名かもしれない。米国のワシントン・ポスト紙にAP通信、英国のガーディアン紙にBBC放送……。被爆75年の夏、スペインやノルウェーなども含め10社を超えるメディアから取材が殺到した。コロナ禍のため、住まいでもある兵庫県三木市の三木志染(しじみ)教会と現地をウェブ会議システム「Zoom(ズーム…

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