メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

新型コロナで黄信号の福祉避難所 確保苦慮する自治体 「在宅避難」推奨も

東日本大震災の際、宮城県石巻市の社会教育施設の体育館に開設された福祉避難所=2011年4月撮影(石巻市提供)

 災害時に高齢者や障害者などの災害弱者を受け入れる「福祉避難所」に黄信号がともっている。東日本大震災時は福祉避難所が足りず、災害関連死も発生した。そうした教訓から自治体は福祉避難所の指定を増やしてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で指定施設側が避難者の受け入れに及び腰になっている。解決策として、ホテルなどの活用を進める自治体も出始めた。【関谷俊介】

「もっと早く移れていたら……。体の弱い人が入れる避難所をもっと」

 東日本大震災から1カ月後、避難生活中に体調を崩した岩手県大槌町の83歳の男性が亡くなった。男性の親族、三浦美智子さん(56)は「安心して避難できる施設があったら良かったのに」と悔やむ。

 震災当日、男性は津波で自宅を流され、発生時にデイサービスで利用していた町内の高齢者施設でそのまま避難生活を送ることになった。施設は福祉避難所に指定されていたが、「要配慮者」や付添人ではない、対象外の人も含めた数百人が避難してきた。

 男性は自力歩行が可能だったため、ベッドのある居室からホールに移ることになり、三浦さんら親族とともに過ごした。だが、みるみるうちに弱り、オムツを着けたままの寝たきりの生活をするようになった。

 三浦さんは町に何度も、男性を他の施設に移せないかと相談した。その結果、男性は3月…

この記事は有料記事です。

残り2264文字(全文2817文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新型コロナ GoTo 東京発着 高齢者らに自粛要請 都知事、首相と合意

  2. コロナで変わる世界 第1部 くらしの風景(その2止) 埋もれる乳がん 欧米、隠れた「第3波」

  3. ドイツで歩行者区域に車 通行人2人死亡 運転の51歳を逮捕

  4. コロナで変わる世界 第1部 くらしの風景(その1) 乳がん検診停止、不安 英医療逼迫、98万人受けられず

  5. 神戸大、新型コロナ抗体薬研究へ

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです