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SMSでIDなど取得しネット銀不正アクセス 現金引き出した容疑で27歳逮捕

不正アクセス禁止法違反などの容疑で逮捕され、移送される中国籍の林恭航容疑者=福岡市博多区下臼井で2020年10月13日、大坪菜々美撮影

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 宅配便の不在通知を装ったショートメッセージサービス(SMS)でインターネット銀行口座のIDとパスワードを不正に取得し、現金自動受払機(ATM)から現金を引き出したとして、福岡県警は13日、中国籍の職業不詳、林恭航容疑者(27)=東京都中央区新富1=を不正アクセス禁止法違反と窃盗の容疑で逮捕した。県警は、共謀者がいるとみて被害の全容解明を進めている。

 逮捕容疑は何者かと共謀し、6月24日午後3時15分ごろ、ネット銀行の「auじぶん銀行」の口座を管理するスマートフォンアプリに北九州市門司区の30代男性名義のIDとパスワードを入力し、約20分後に東京都大田区のコンビニ店内のATMから現金42万円を盗んだとしている。林容疑者は「不正アクセスは身に覚えがないが、現金は知り合いに頼まれて下ろした」と容疑を一部否認している。

 県警によると、キャッシュカードなしでATMを利用できる銀行のスマホアプリを悪用した事件の摘発は全国初という。

 県警の調べでは、被害に遭った男性は宅配荷物の不在通知を装ったSMSを受信。記載されたURLに接続すると「不正アクセスを検知した」としてじぶん銀の偽サイトが立ち上がったが正規サイトと思い込み、慌ててIDやパスワード、暗証番号、口座番号などの個人情報を入力した。

 銀行のスマホアプリは、出金したい金額をスマホに入力し、ATM画面のQRコードを読み込んでスマホに表示された企業番号などをATMに打ち込めば、現金を入手できる。県警は、不正アクセスによる個人情報の入手から短時間で現金を引き出せる同様の手口が広がらないよう警戒を強めている。【大坪菜々美】

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