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#最後の1年 明治大ラグビー部

明大スクラム貫く背骨 技磨き逆境で輝くフッカー三好優作

立教大戦で密集での攻防に加わる明治大の三好優作(中央)=東京都世田谷区で2020年10月4日午後1時10分、谷口拓未撮影

 円陣を組み、仲間の士気を感じ取ると、紫紺のジャージーをまとった15人は無観客のグラウンドに散らばった。新型コロナウイルス感染予防とチーム強化の両立を図ってきた明治大ラグビー部。10月4日、東京都世田谷区の明大八幡山グラウンドに立教大を迎え、関東大学対抗戦の開幕戦に臨んだ。早稲田大に敗れて連覇を逃した1月11日の全国大学選手権決勝以来、実に約9カ月ぶりの公式戦。「紫紺ってかっこいいな。久しぶりに見たから改めてそう感じたのかな」と、田中澄憲監督(44)も胸を躍らせた。

 その田中監督から「セットプレーでエナジー(活力)を与えてくれ」と重戦車FWのけん引役として送り出されたのが、フッカーの三好優作(22)=文学部4年=だった。対抗戦での先発出場は初めてだったが、落ち着いたプレーを展開。新型コロナの感染拡大で全体練習ができなくなった4月以降、個人練習で磨いてきたスローイングでラインアウトを安定させ、最初のトライの起点となった。スクラムもコントロールして優勢を保ち、73―15での快勝に貢献した。

 不遇の時間をも成長の糧としてきた三好は「安定して質の高いプレーができるよう自分と向き合ってきた。厳しい道でこそ、成長できる人生なのだと思う」と胸を張る。前向きな姿勢の源流は、壁にぶつかりながらも地道に成長を遂げてきた歩みにある。

 愛媛県川之江市(現・四国中央市)に生まれ、小学4年で地元のラグビースクールに通い始めた。ラグビーの楽しさを知り、「それまでは取りえもなかったけど、人生に花が咲いた瞬間だった」と振り返る。

 中学でもラグビー部に入った。だが部員不足で、2学年上の先輩が引退して以降、部員は自分一人になった。2年生の時、新入生向けの部活動紹介で、集団スポーツなのにたった一人で全校生徒の前に立ち、クスクスと笑われた。「女子もいる中で、まさに生き地獄だった」と苦笑いを浮かべる。半面、「笑っている人たちから真剣な目で見ら…

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谷口拓未

毎日新聞東京本社運動部。1987年、北海道生まれ。2010年入社。津支局、中部報道センター(名古屋市)を経て、16年10月から現職。17年からパラリンピックを担当し、18年に平昌パラリンピックとジャカルタ・アジアパラ大会を現地取材した。19年はラグビーW杯取材に没頭。甲子園まで「あと1勝」に迫った高校球児の頃から好不調の波が激しい。

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