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#最後の1年

無念は川柳に、激励を仲間に 主将の輝きはダイヤモンドの外でも 大阪青山大ソフト部

引退試合を終えて記念撮影する主将の丁田紗也香(右から3人目)、服部イツ子監督(同4人目)ら=丁田主将提供

 新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)される日々を川柳に残してきた女子ソフトボール部がある。目標としてきた全日本大学女子選手権(インカレ)が中止となった大阪青山大(大阪府箕面市)の29人の部員たちだ。「消えてゆく うちらのラスト 返してよ」。そう詠んだのは主将の丁田(まちだ)紗也香(22)=健康科学部4年=だった。

 丁田は大阪市に生まれ、野球好きの父耕誌(こうし)さん(51)と兄大輔さん(26)の影響で、中学からソフトボールを始めた。強打の野手として、強豪の大阪信愛学院高(大阪市)では1年からレギュラーになった。だが2年冬に後輩にポジションを奪われ、代打要員に回った。「人生最大の挫折」。悔しさを晴らすために選んだ進路が、2011年創部の新興チームの大阪青山大だった。元中学教諭で40年近いソフトボールの指導歴を持つ服部イツ子監督を迎え、強化を進めていた。厳しい指導で知られていたが、自らの成長につながると心を決めた。

 17年春に入学し、過酷な練習を乗り越えた。16年から3年連続でインカレ出場を遂げた主力選手たちが引退した18年冬、レギュラーの座をつかんだ。だが昨季は振るわず、春と秋で関西学生リーグの1部から3部まで降格。インカレ出場も逃した。昨秋に主将に就き、巻き返しを誓っていた時に襲ったのが、新型コロナの感染拡大だった。2月下旬から5月末まで大半の期間、部活動は自粛となり、大会は相次いで中止に追い込まれた。

 服部監督は自粛期間に入ってから、部員に毎日、メールを送らせるようにした。自主練習の内容や生活記録と共に求めたのが、その日の川柳1句だった。「彼女らが何に悩んでいる…

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新井隆一

毎日新聞大阪本社運動部。1977年、東京都生まれ。2001年入社。大阪運動部、松山支局、姫路支局相生通信部を経て、07年秋から大阪、東京運動部で勤務。リオデジャネイロ五輪、陸上世界選手権(モスクワ、北京、ロンドン)、ラグビーワールドカップ(W杯)ニュージーランド大会などを取材。高校野球の監督経験もある。

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