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新会員の任命拒否問題に揺れる日本学術会議=東京都港区で2020年10月1日、岩崎歩撮影

 「総合的・俯瞰(ふかん)的な活動」の意味がさっぱり分からなかった。

 日本学術会議が推薦した会員候補6人が任命されなかった問題。菅義偉首相が会員に求める資質だ。ある科学者が残した文章で、ようやく納得できた。

 「個々の専門を離れて大きな立場から――しかも学者としての公平さと正確さを以(もっ)て――自然や人事を論じ得る人」。日本初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹博士。そんな科学者があまりに少なく、戦争を避けられなかった。その反省がにじむ。科学者が社会に責任を持つことがいかに重要か。湯川博士ほど「総合的・俯瞰的」な学者はいまい。

 博士は戦後、核廃絶運動に身を投じ、憲法改正など政府の方針にも反対した。もし今、日本学術会議の会員候補になったなら、菅政権は拒むのだろうか。

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