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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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歴史から考える「任命拒否」問題/下 保阪正康さん(作家) 政府の暴走に危機感

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作家・評論家 保阪正康さん=東京都千代田区で、竹内紀臣撮影
作家・評論家 保阪正康さん=東京都千代田区で、竹内紀臣撮影

 日本学術会議の新会員候補6人を菅義偉首相が任命しなかった問題。ノンフィクション作家の保阪正康さんは「政府の暴走を食い止める必要がある」と危機感を示す。

民主主義の侵害

 私は安倍晋三政権をあまり評価していなかった。その官房長官だった菅義偉首相が後継者になった以上、前任者の問題点を克服することを期待していた。国民に丁寧に説明し、納得してもらって政策を進める、という姿勢をだ。ところが全く改めていない。このままでは、「歴代最低の政権になるのではないか」と危惧している。

 人事への介入は学問の自由、学者の研究に対する挑戦と言える。学術会議側にも課題はある。たとえば、「既得権の上にあぐらをかいているのではないか」と指摘されている点については自省する必要はある。しかし、そうした課題と今回の介入は切り離して考えるべきだと思う。民主主義社会における基本的な権利が侵害されたからだ。

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