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文学碑の散歩道

生誕地、母校、作品の舞台……。文学者ゆかりの地に立つ碑は文面も由来も形もさまざまだ。一つ一つに物語がある。

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/6 銀座・泰明小学校-島崎藤村 自伝的作品「生立ちの記」 幼き在学時を回想 /東京

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島崎藤村=共同
島崎藤村=共同

 島崎藤村(1872~1943年)は旧中山道・馬籠宿(2005年に当時属していた長野県山口村が越県合併し、岐阜県中津川市へ編入された)の旧家に生まれ、9歳の時に勉学のため上京して銀座の泰明小学校に通った。上級に、後年知り合い文学活動を共にする北村透谷がいた。学校前の一角に、2人の名前を並べて「幼き日こゝに学ぶ」と記した記念碑が立っている。

 藤村は自伝的作品「生立ちの記」の中で「数寄屋河岸にある小学校」に在学した頃を回想し、「私は一方に炭屋の子息さんと席を並べ、一方には時計屋の娘やある官吏の娘などと並んで腰掛けました」と書いている。

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