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科学の森

ノーベル賞 なじみあるテーマ

 2020年のノーベル賞の自然科学3賞が決まった。医学生理学賞はC型肝炎ウイルスの発見、物理学賞はブラックホールの存在を証明した研究、化学賞はゲノム編集技術の開発。今年はノーベル賞としては、一般にも比較的なじみのあるテーマが授賞対象となった。

 ●医学生理学賞

 C型肝炎ウイルスの発見に至る研究をした米国のハービー・アルター氏、カナダ・アルバータ大のマイケル・ホートン氏、米国のチャールズ・ライス氏に決まった。C型肝炎は血液などが感染経路となり、慢性化すると肝硬変や肝臓がんに進行する。1970年代以降、輸血を受けて、当時知られていたA型でもB型でもない慢性肝炎になるケースが多くみられた。

 C型肝炎ウイルス(HCV)は遺伝子の複製力が弱く、一般的な培養細胞や実験動物で直接ウイルスを分離できなかった。最初にHCVの痕跡を見つけたホートン氏が取った手法は、感染したチンパンジーの血液から遺伝子断片を複製するというものだった。竹原徹郎・日本肝臓学会会長(大阪大教授)は「ウイルス自体や、その抗体の検出によってリスクのある血液を判別できるようになり、輸血による感染はほとんどなくなった」と評価す…

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