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#排除する政治~学術会議問題を考える

学問への畏敬の念「菅さんも周囲もなさ過ぎる」 自民・村上誠一郎元行革担当相

自民党総務会に臨む村上誠一郎元行政改革担当相=東京都千代田区の同党本部で2020年9月29日午前10時55分、竹内幹撮影

 自民党にも人物がいた。元行革担当相の村上誠一郎衆院議員である。安倍晋三政権時代は「安倍1強」の官邸や党にも臆せず物申していたけれど、菅義偉政権の船出早々、早速持ち上がった日本学術会議の任命拒否問題にも、やっぱりお怒りである。「自民党よ、これでいいのか」と。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

 ――自民党のベテランとして、任命拒否の受け止めから。

 ◆言語道断ですよ。菅さんも、周りの人も、学問への畏敬(いけい)の念、リスペクトがあまりになさ過ぎるのではないか。そもそも菅さんたちは、任命を拒否した6人の学術的な業績について、一体どれほどのことを知っているというのか。論文を精読したことがあるのでしょうか。学術的な誤りがあるというならまだ話は分かる。それならどこが間違っているのか、指摘しなければなりません。でもそうではないと思います。

 ――「前例を踏襲しない」という説明をしています。

 ◆それならばなおのこと、「前例」の何が問題だったのか、説明が必要でしょう。それなのに任命拒否という極めて重大な決定をした理由について、いまだにご本人たちにも国民にもまともな説明がない。いや、説明すべき論理を持ち合わせていないのではないでしょうか。

 ――となると、任命拒否の理由は何でしょうね。

 ◆私は安倍政権の時から、特定秘密保護法や集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法、「共謀罪」法に異を唱えてきました。憲法や立法事実(法律を作らなければならない根拠)に鑑みても、これらはどれも違憲の可能性があったり、あるいは理論に問題があったりする法律でした。今回の6人の学者の方々も、これらに反対してきた人たちです。学術的な業績に誤りがないのなら、拒否した理由はおのずと明らかです。つまり、政府の意に反する言動から任命しなかった、とい…

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吉井理記

1975年東京生まれ。西日本新聞社を経て2004年入社。憲法・平和問題、永田町の小ネタ、政治家と思想、東京の酒場に関心があります。会社では上司に、家では妻と娘と猫にしかられる毎日を、ビールとミステリ、落語、モダンジャズで癒やしています。ジャズは20代のころ「ジャズに詳しい男はモテる」と耳に挟み、聞き始めました。ジャズには少し詳しくなりましたが、モテませんでした。記者なのに人見知り。

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