- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

加藤勝信官房長官は15日の記者会見で、沖縄・尖閣諸島の動植物などに関する自然環境調査を年内にも実施することを環境省が検討していると明らかにした。「過去に作製した植生図の更新や、希少な野生動物であるアホウドリなどの生息状況に関する調査を最新の人工衛星画像を用いて実施する」と述べた。日本政府は原則として官民いずれも島への上陸を認めない方針のため、調査で上陸はせず衛星画像で確認する。周辺の領海への侵入を繰り返す中国をけん制し、実効支配の根拠とする狙いもありそうだ。
アホウドリの調査は初めて実施する。国内では尖閣諸島と伊豆諸島近海の鳥島で生息が確認される程度で、営巣する12月ごろの調査を検討している。植物の調査は、自然環境を把握する全国調査「自然環境保全基礎調査」の一環で、尖閣諸島では2008年と15年にも衛星画像で実施したという。尖閣諸島に生息するセンカクツツジなど23種の動植物が環境省の絶滅危惧種に指定されており、最新の分布状況を確認する予定という。
この記事は有料記事です。
残り204文字(全文634文字)