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この国に、女優・木内みどりがいた

<8>GHQ占領下の広島の抵抗運動「辻詩」に共鳴

画家の四國五郎さんのアトリエに残されていた8点の「辻詩」の一つ。詩、絵ともに四國さん作。四國さんは靴底に炭などを塗って「ふみにじられた」人々の思いを表現した=長男の光さん提供

 戦後、連合国軍総司令部(GHQ)によって戦争や原爆に関する表現活動が厳しく規制される中、広島に「辻詩(つじし)」と呼ばれる抵抗運動があったことをご存じだろうか。詩と絵で構成する反戦反核ポスターを街中に張り出し、警察官が来ると大急ぎではがして逃げるゲリラ的な活動だ。「我々は決して黙らない」。そんな決意を公共の場で可視化する抵抗運動が、画家の四國五郎さん(1924~2014年)らによって行われていたことを知った女優の木内みどりさんは生前、「自分がやっていることも辻詩のようなもの」と話していた。【企画編集室・沢田石洋史】

 木内さんは自らパーソナリティーを務めるコミュニティーFMの番組「市民のための自由なラジオ Light UP!」(16年10月放送の28回目)で、絵本「おこりじぞう」の挿絵などで知られる四國さんのことを紹介している。ゲストは長男の光さん(64)。木内さんはこの番組で「おこりじぞう」との出会いをこう話していた。

 「高砂雅美さんというお友達がいるんです。自然写真家の高砂淳二さんの奥様。『みどりさん、これ読んで』と一冊の絵本を渡されました。見て、読んで、心をわしづかみって言うんでしょうかね。読み終わったら、ぼろぼろ泣けちゃって。本当に響いちゃったんですね」

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