メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

シネマの週末・この1本

スパイの妻 今を射抜く闇のすごみ

映画「スパイの妻」の一場面

 ベネチア国際映画祭で監督賞を受賞した、黒沢清監督の新作。太平洋戦争を背景にした初めての歴史ものだが、視線は現代に向けられている。

 1940年の神戸。優作(高橋一生)は貿易商を営んでいる。外国人との付き合いが広く、妻の聡子(蒼井優)ともども生活も洋式で自由思想の持ち主だ。戦時色が濃くなる中、優作はおいの文雄(坂東龍汰)と買い付けに行った旧満州(現中国東北部)で軍の機密を知ってしまう。やがて文雄がスパイ容疑で連行された。

 黒沢作品では、社会に潜む不可解な闇が描かれてきた。それは突発的な暴力だったり、隣人が見せる狂気だったり、理解不能な外来者だったりする。この「スパイの妻」では、全体主義に覆われた社会そのものが闇として現れる。

この記事は有料記事です。

残り1037文字(全文1352文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 24歳兄が妹・弟を包丁で刺す 犯行後飛び降りか、兄は死亡 東京・東村山

  2. 大阪・梅田HEP FIVEで高校生転落し死亡 路上の19歳巻き添え意識不明

  3. ORICON NEWS 中居正広&劇団ひとり&古市憲寿、絵本プロジェクトが集大成「アニメ化も視野に…」

  4. 愛子さまが学習院大に初登校 新入生向けガイダンスに出席

  5. 大阪・万博記念公園の遊歩道で倒木 40代の頭を直撃、負傷 樹齢50年で腐食

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです