地元企業と出張授業 豊田市が高校生向けキャリア教育 /愛知

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 豊田市は10月、高校生向けのキャリア教育を地元企業と共に始めた。企業の社員らが出張授業を行い、高校卒業後の進路を自分の意思で前向きに選択する機会を作る。地元企業で働く社員の姿に接することで、将来、地元で働く人が増えてほしいという願いもある。

 文部科学省の調査では、高卒後に就職を選択する人は17・6%。一方、高卒就職者の3年以内の離職率は約4割で、大卒者の約3割と比べて高い。背景には、高校生が社会で働く大人との接点が少なく、自分の適性や進路を想像しづらい中で進路を選ばざるをえない現状があるとされる。

 こうした経緯から、市は就職希望者が多い高校を対象に事業を開始。地元企業でやりがいを持って働く社員が出張授業を行い、対話形式で仕事の内容や魅力などを伝える。授業をコーディネートするのは、最終学歴が中卒・高卒の若者のキャリア支援に取り組む一般社団法人「ハッシャダイ ソーシャル」(東京都渋谷区)の三浦宗一郎理事。三浦理事は豊田市出身で、高卒で就職した経歴を持っている。

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